飲み過ぎには要注意!!上手なお酒の付き合い方

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気が付いたらもう12月。忘年会シーズン到来でそのまま年末年始に突入!年が明けたら新年会・・・と、なにかとお酒を飲む機会が増えるのがこの季節です。
お酒は体に良くない?今回はお酒に関する疑問を簡単に説明します。

お酒は本当に体に良くないの?

お酒を飲み過ぎて二日酔い・・・。健康診断で「お酒は控えましょう」と言われたなど、飲みたいけど何となく体に悪いと思われがちなアルコールの摂取。しかし、お酒は必ずしも体に悪い影響ばかり与える訳ではありません。

アルコールには血管を拡張させ血流を改善させる効果があります。
男性の場合、ビール350mlまたは日本酒0.5合など目安を守ってお酒を飲むと死亡率の低下にも繋がると言われています。 お酒を飲むときは目安量を守り休肝日を設ければ、飲んではいけない物ではありません。

お酒と肝臓の関係とは??

お酒を飲み過ぎると肝臓に悪い・・・など、お酒と肝臓は何か関係あるなぁくらいは知っている人は多いはず。では、具体的にどんな関係があるのか説明します。

肝臓は体の中で唯一アルコールを分解できる

アルコールが体の中に入ると、胃腸で吸収され血液に入って体全体へ行き渡ります。
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという有害物質に分解されます。更に酵素の働きを受けてアセテートという物質に分解され、血液に入って筋肉や脂肪組織で水と二酸化炭素に分解され汗や尿となって体外へ排泄されていきます。

お酒を飲むと酔うのはなぜ??

お酒を飲み過ぎると血液中のアルコール濃度が上昇します。その血液がそのまま脳へと運ばれていくと、脳の神経細胞が麻痺してきます。この状態がいわゆる酔った状態。
脳内の麻痺してくる部分が広がっていくと、徐々に理性を失い記憶を失い・・・最悪の場合は命を失う場合もあります。
通常体重60㎏の人で中ジョッキ1杯分の酔いを醒ますまで3~4時間かかると言われています。(※個人差あり)
意識ははっきりしていても完全に酔いが醒めるまでにはかなり時間がかかることを知っておきましょう。

※二日酔いが起きるメカニズム
①多量の飲酒や深酒によってアルコール摂取量が多くなる
②肝臓がアルコールを処理しきれなくなる
③有害物質であるアセトアルデヒドが増加
④頭痛や吐き気、体のだるさなどの症状が現れる(=二日酔いの症状)

お酒を飲むときの注意点

お水やお茶はこまめに補給

お酒を飲むとアルコールによる利尿作用で尿として水分が出ていってしまいます。また、肝臓でアルコールを分解する時に水が必要になる為、体は脱水になりやすい状態です。こまめに水分補給をして、脱水を予防しましょう。

おつまみの食べ過ぎに注意する

お酒を飲むと肝臓でアルコールの分解が優先され、血糖値が上がりにくくなります。血糖値が上がらないと満腹感を感じにくくなる為つい食べ過ぎてしまいます。〆のラーメンやデザートが食べたくなるのもそれが原因の一つです。
また、味覚も鈍くなるため味の濃い物や脂っこい物が中心になりやすく、結果コレステロールや中性脂肪・糖質・塩分の摂り過ぎで太りやすくなります。

おつまみの選び方

お酒を飲むときは、肝臓の働きを助けてくれるビタミンB1やナイアシンを多く含む大豆製品(枝豆・豆腐など)や魚類(青魚・マグロなど)、肉類(ささみ・レバー・赤身肉など)をおつまみとして頼みましょう。
また、ビタミン・ミネラルが不足してしまいがちなので野菜や海藻なども併せて食べるように心がけましょう。

お酒は飲んではいけない物ではありませんが、飲み過ぎは禁物です。また、飲めない人への強要は絶対にしてはいけません。
適量を守って、楽しくお酒と付き合いましょう。

執筆者:みずえ
30代の管理栄養士。好きな食べ物は野菜とお魚。

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