意外と知らない?!便秘のヒミツ

難易度 :

「最近お腹が張っている」・「1週間お通じがない・・・」・「ストレスのせいかお腹が痛い」こんな症状で悩んでいたこと、今も悩んでいるという事はありませんか??この症状に共通するのが便秘です。
しかし、ひとまとめに便秘と言ってもそれぞれタイプがあり、タイプ別で注意することも様々。そんな便秘について今回はお話しします。

『毎日お通じがない≠便秘』

そもそも便秘とはどのような状態を言うのでしょうか。
便秘とは・・・
お通じの回数が少なくなったり硬い便が出ることで苦痛や苦労を伴う状態。3日以上または週2回以下の間隔でなければお通じがないのも便秘という専門家もいるそう・・・

2~3日に1回でも周期的にお通じがあれば便秘とは言わないのです。

あなたはどのタイプ?!便秘の種類

便秘には大きく分けて3種類に分けられます。
機能性便秘:消化管に異常は無いが機能が低下している 最も多い便秘。
器質性便秘:消化管そのものに異常がある すぐに病院へ!!
薬剤性便秘:薬物中毒・薬の副作用による便秘 原因となる薬物を中止する。

タイプ別!機能性便秘の特徴と対策

弛緩性(しかんせい)便秘

原因食べる量が少ない・運動不足・腹筋力の低下・加齢
メカニズム腸への刺激が少ない → 腸の動き(ぜんどう運動という)が鈍る → 大腸内に便が長く留まる → 水分が吸収されて便が硬くなる
症状食欲の低下・腹部膨満感・便意をあまり感じない
対策筋トレ・ウォーキング・不溶性食物繊維多くとる

直腸性便秘

原因多忙・生活リズムの乱れ・環境の変化・トイレを我慢してしまう・下剤や浣腸の乱用
メカニズム便に対する直腸の反応が弱くなる → 直腸に便が長く留まる → 水分が吸収されて便が硬くなる
症状いきんでもなかなか出ない・残便感がある
対策水溶性食物繊維や水分を多くとる・生活リズムの改善

痙攣性(けいれんせい)便秘

原因精神的ストレス・過敏性腸症候群
メカニズム自律神経が乱れる → 大腸が過度に痙攣 → 腸管内膜が狭まり、便の移動に時間がかかる → 硬くて少量またはコロコロした便が出る
症状ストレスを強く感じる・突然激しい便意を感じる・便秘と下痢を繰り返す
対策水溶性食物繊維を多くとる。不溶性食物繊維はとらない

※弛緩性便秘と直腸性便秘の違いは『便が大腸のどの部分で長く留まるか』です。
弛緩性便秘・・・横行結腸の後半から下行結腸の間で停滞。
直腸性便秘・・・直腸までは便が運ばれているが、直腸で停滞。

いかがでしたか?なんとなく自分で思い当たる節があったのではないでしょうか??
次回は食事面から、食物繊維について説明します。

執筆者:みずえ
30代の管理栄養士。好きな食べ物は野菜とお魚。

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