あぶら(油脂)の摂り方、間違っていませんか?? ~あぶらと美容&健康vol.1~

難易度 :

『あぶら(油脂)=ダイエットの敵!・体に良くない!!』
こんなイメージがすっかり定着していますが、あぶら(油脂)は人間が生きていくために必要な栄養分です。

脂質を摂り過ぎると肥満や病気になり、頑張っているダイエットを邪魔する原因になりますが、それは脂質の摂り方が間違っているから!!
逆に、脂質を減らし過ぎてトラブルが起こる事もあります。
脂質のことをちゃんと理解して上手に取り入れると、病気の予防になり、美容にも良いことが♪

今回は、そんな脂質についてお勉強しましょう。

※人間が生きていくために必要な栄養素は大きく分けて5つ(糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)。あぶら(油脂)はこの中の脂質に含まれています。

脂質を摂る量を少なくし過ぎるとこんなトラブルが(+_+)

脂質は水に溶けにくい成分。
皮下脂肪・内臓脂肪といった言葉もあるように、細胞や皮膚の下には脂質が蓄えられています。もし、脂質を少なくし過ぎてしまうと…

肌トラブルの原因に

お肌の潤いを保つには皮膚の下の脂質が必須。
脂質があることで体から水分が逃げていくのを防いでくれています。
脂質が少ないと、肌は乾燥しシワが出来やすくなります。
また、皮脂と水分のバランスが崩れてしまうことが原因の、ニキビや吹き出物も出来やすくなってしまいます。

風邪を引きやすくなる

人の体はたくさんの細胞が集まってできていて、細胞は一つ一つ膜で覆われています。
この膜(細胞膜)を作っているのが脂質です。
脂質を極端に少なくすると細胞膜が傷つきやすくなり、細菌やウィルスに感染しやすくなってしまい、風邪や病気にかかりやすくなってしまいます。

生理不順の原因にも

脂質は女性ホルモンや男性ホルモンなど、ホルモンを構成する一部として大事な働きをしています。
脂質が少ないとホルモンが作れなくなるので生理不順などの原因にも繋がります。

他にも、体温が低い・長時間運動をした時に疲れやすいなど、脂質の摂取量が少ない事が原因で起こる体のトラブルはまだまだあげられます。
脂質を摂り過ぎるのは良くないのですが、少なくし過ぎるのも不健康を招く原因になってしまうのです。

次回のコラムでは、どんなあぶらを摂ったら良いのか、今話題のオイルはどんな特徴があるのかなどを詳しく解説します。
コラム「実際どんな脂質が体に良いの??」

執筆者:みずえ
30代の管理栄養士。好きな食べ物は野菜とお魚。

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