手洗いだけじゃない!家庭で出来る食中毒予防のポイント
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過ごしやすい日が増えてきましたが、夏に向けての季節で少しずつ気を付けていきたいのが食品の取り扱い。寒い時期だと少しくらいキッチンに置きっぱなしでも大丈夫だった食品も、これからは要注意。
そこで、今回は自宅で出来る食中毒予防のポイントを3つに分けて説明します。
買い物中のポイント
新鮮な食品を選ぶ
特にお肉や魚は食中毒の原因になりやすい食品です。お肉なら赤い汁が出ていない物、魚は目が透き通っている物など鮮度が良い物を選びましょう。
賞味期限・消費期限をしっかり確認
卵や乳製品などは普段から確認する習慣があるかと思いますが、その他の食品にも必ず表示されています。買い物をする時に確認するようにしましょう。また、出来るだけ期限内で使い切るように心がけましょう。
※因みに、塩・砂糖には賞味期限の表示はありません。
買い物後は寄り道を控える
ほとんどの食中毒菌は常温に近いほど繁殖しやすくなります。特に冷蔵で売られていた食品は要注意。氷や保冷剤・保冷バックを利用するなどして出来るだけ冷たい状態を保つようにし、家に早く帰って冷蔵庫へ保管しましょう。
調理中のポイント
下準備は丁寧に
生のお肉や魚は常温放置せず、加熱する直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。野菜はしっかり洗い、傷みかけている部分は出来るだけ取り除いて使いましょう。
※じゃが芋の芽も食中毒の原因の一つ。芽はきれいに取り除きましょう。
野菜を切る前にお肉や魚などを切らない
お肉や魚は食中毒の原因になりやすい食品。そのような食品を切ったまな板や包丁を使って、生で食べるキュウリやトマトを切ると菌が移り食中毒に感染してしまいます(二次汚染とも言う)。
食中毒の原因になりやすい食品は後から切るようにしましょう。先に切った場合は、まな板や包丁は一度キレイに洗って水気を拭き取ってから使いましょう。まな板の場合は両面で切る食材を使い分けたり、カッティングボードを使用するのもオススメです。
お肉の加熱はしっかり!生焼けや半生の状態では食べない
食中毒の原因で多いのが加熱不足のお肉を食べた時。生焼けや半生の状態の物は菌がまだ生きているので、しっかり火を通して食べましょう。
再加熱して食べる時も要注意
カレーやシチューなどはたくさん作って次の日も食べる事が多いと思います。この時気をつけたいのが食品の加熱不足。
煮込み料理は焼き物などに比べて食材の中までしっかり火が通っているのですが、中には熱に非常に強い菌もいます。中途半端に温めると菌が活発になりやすくなるので、温め直して食べる時も全体に火が通るようにしっかり加熱しましょう。
後片付けのポイント
食器や保存容器を清潔に
いくら食材に気を遣って調理しても、盛りつけるお皿や残った料理を入れておく容器が汚れていたら意味がありません。後片付けの際はキレイに汚れを落とし、しっかり乾燥させてから食器棚に片付けましょう。食器洗浄機があれば是非活用してくださいね。
調理器具や布巾も殺菌
食器や保存容器と同様に汚れた調理器具や布巾も食中毒の原因になります。調理器具の細いすき間や溝などはキレイに洗わないと菌が繁殖しやすくなり、使ってそのままにした布巾は悪臭の原因にもなります。
調理器具はキレイに洗い、熱湯をかけたり塩素系漂白剤(ハイターなど)に浸けるなどして殺菌・消毒をしましょう。
布巾は、使用後はしっかり洗って水気を絞り電子レンジで1分間加熱してから広げて干しておきましょう。電子レンジでの加熱は殺菌効果があります。
まずは出来ることから!!
いかがでしたか?どれも簡単ですが意外とやっていない事が多いと思います。ほんの少しの心がけで、家庭でも簡単に食中毒の予防ができるので早速始めていきましょう。