塩と上手に付き合うには?減塩を知ろう!

難易度 :

突然ですが…最近スーパーの調味料を売っているスペースで、あるコーナーが新設されているのを皆さんはご存知ですか?!
すべてのスーパーに設置されているわけでは無いのですが、以前に比べて良く目にする機会が増えてきたある言葉。
最近、スーパーで新設されているコーナーは『減塩コーナー』です。

以前はヘルシー志向でカロリーカットの商品が良く売られていましたが、今は減塩の商品もたくさん出回っています。
醤油や味噌はもちろん、減塩の塩・ポン酢・ソース・ケチャップ・だしの素…。
カップラーメンも今は減塩のタイプがある時代です。

どうして減塩が注目され始めたの??

皆さんは、1日の塩の目標(摂取)量を知っていますか??
男性…8g未満
女性…7g未満

(2015年度版日本人の食事摂取基準より)

今までは 男性9g未満、女性7.5g未満 と言われていたのですが、2015年から高血圧予防の為に更に厳しい制限が設けられました。
和食は洋食に比べてヘルシーなのですが、実は塩分はとても高いのです。
日本人は古くから和食に親しんでいるため、欧米人と比べても高血圧の人の割合は多くなっています。

ちなみに現在、日本人は平均で1日に 男性11.1g、女性9.4g ほどの塩を摂取していると言われています。(2013年度の調査結果より)
どんな食事(主に外食)にどの位の塩分が含まれているかは、コラム「外食でも減塩って出来るの?」をチェックしてみてくださいね。

そして今、食品成分表示に『食塩相当量』の表示の義務化が進行しています。
今までは『ナトリウム量』と表記されていましたが、2020年にはナトリウム量の表記は無くなり、『食塩相当量』の表記に替わります。(つまり食品成分表示は、エネルギー・タンパク質・脂質・炭水化物・食塩相当量となります。)
このように、日本全体が塩分の事を見直していく時代の流れになってきたので、改めて減塩が注目されてきたのです。

塩分とナトリウムの違いとは??

ナトリウムとは、体に必要なミネラルの一種で、体の中で体液として存在しています。
一方塩分とは、 食塩(NaCL=塩化ナトリウム)の事で、ナトリウム(Na)と塩素(CL)という物質が結合してできた物です。
このように食塩とナトリウムは異なるものですが、体の中のナトリウムの多くは、食塩から摂取されています。

ナトリウム量が分かると食塩の量もわかる!!

ナトリウムの多くは食塩から摂っているとお話しした通り、つまり、ナトリウムは食塩の一部。
減塩を気にしている方は、ナトリウム量の表示を見て、どうにか食塩の量が分からないものだろうか…と考えたことがあるはず!
そんな場合には、コチラの式に当てはめて計算してみてください。

食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000。
ナトリウム量400mg=食塩約1g と覚えておくと目安になりますよ♪

上手に塩と付き合おう

普段の料理で何気なく使っているお塩。
塩味を出してくれる調味料は、他に代替品がないと言われています。
毎日の食事を美味しくしてくれる大切な調味料ですが、摂り過ぎると病気の原因にもなってしまう「塩」。
健康で美味しい食事をするために、少しだけ、塩に気を配ってみるのも良いかもしれません。

執筆者:みずえ
30代の管理栄養士。好きな食べ物は野菜とお魚。

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